お正月になると飾る「鏡餅」。
お正月中は年神様の居場所になっているのですが、松の内が過ぎ鏡開きをして食べることで年神様をお送りします。
その鏡開きの鏡餅、割り方って知ってますか?硬くてとても割れそうにもないのですが(>_<)。
今日は鏡餅の割り方についてのお話しです。お餅に生えるカビの対処法や食べ方も調べてみましたよ♪
鏡開きとは
鏡開きとは、お正月に神様や仏さまにお供えした「鏡餅」を下げて割って食べることです。
日本の年中行事のひとつで、一般的には松の内(1月7日)が終わったあとの1月11日に行われます。
一年間の無病息災などを祈り、そのお供え物である「鏡餅」を神様や仏さまに感謝しながら食べるのです。
また、清酒の樽のふたを叩いて割って振る舞い酒としてみんなで飲む儀式も「鏡開き」と言います。
この振る舞い酒の「鏡開き」は、お正月以外にも結婚式などのおめでたい席で行われています。
鏡(樽)を開く事によって今後の運が開ける、という意味が込められています。
二通りの「鏡開き」があるのが解ったところで、お餅のほうの「鏡開き」に戻ることにします。
どうして鏡餅を割るのに「鏡開き」と言うのでしょうか?調べてみたので次でご紹介します。
鏡餅を割るのに「鏡開き」という理由
鏡開きはもともと武家から始まった行事です。
古い時代の鏡餅は、平たくて丸い形をしたもの。お供えていた鏡餅を鏡開きの日にみんなで食べるには、小さくしなくては食べられません。
そこで小さく分ける事になるのですが..。鏡餅に刃物を使うことは武士にとって「切腹」をイメージさせる為、おめでたい日には禁物!
そんなわけで、手か木づちなどで鏡餅を割ることになったのです。
また「割る」という日本語の表現も縁起が悪く、末広がりの「開く」を使って「鏡開き」と言うようになりました。
要するに語呂合わせなんです!日本語は奥が深くて面白い言語ですね(^^ゞ。
ではそんな鏡餅、どうやって食べやすいように小さくするのでしょうか?
上手な鏡餅の割り方
伝統的な鏡餅の場合、道具はやはり木づちや金づちを使います。
ポイントは、少しずつヒビを入れていくように叩くこと。ヒビがしっかり入ったら勢いよく叩いて小さくします。これが鏡餅の正式な割り方です。
でも実際のところ、カチカチになった鏡餅を割ることは至難の業。とても力がいるものなのです!女性ではとても無理なので男性に任せましょう(^^ゞ。
ということで女性でも出来る現代風鏡餅の割り方は、お餅を半日くらい水につけてから電子レンジを使う方法。
耐熱容器に入れてラップし、お餅を柔らかくしてから手でお餅をちぎると簡単です。また、包丁をお湯で温めて切ったりする事もアリです(^^ゞ。
最近では丸いお餅が二段にデザインされ、その中に個包装パックのお餅が入っている便利な鏡餅が主流となってきています。
鏡開きは“餅を開くのではなくパックを開く”と言う感じになってますね?!でも日本人なら鏡餅の本当の割り方(開き方)くらい知っておくべきです。
続いてはカビについてです。
鏡餅が生餅の場合、お餅にカビが生えることが多く見うけられます。そんな時の対処法のお話に移ります。
鏡餅にカビが生えた場合の対処法
鏡餅は年末の12月28日から松の内(1月7日)まで飾ってあるもの。
鏡開きの1月11日にお餅を食べるまでには、かなりの時間が経っています。当然、生餅ではカビが生えますよね?
お餅は水分も栄養分も満点でカビにとっては住みやすい(?)環境なのです(>_<)。
でもカビの生えたお餅は食べることが出来ませんよね?そこでお餅にカビが生えた場合の対処法を2つお教えします。
削る
包丁で削り落とします。表面だけではなく、カビのところから2~3㎝くらい深めがいいでしょう。その時は、包丁を温めるとやり易いです。
レンジを使う
- 胞子が飛ばないよう、上下のカビている部分にラップをかける
- 取りたい面を下にし、3~40秒ほどチンする
- 向きを変えて4回繰り返す
- 柔らかくなったらカビのある部分を取り除く
と、このようにカビを取り除きます。
包丁を使いカビを削り落とした場合、ざるに移してお餅を良く洗います。その後、お鍋などにお餅が隠れるくらいの水を入れて付けておきます。
水は毎日取り換える必要がありますが、こうするとみずみずしくお餅を保管することが出来ます。
食べる時には水から上げてさっと洗い、ふきんなどで水気を拭いてから普通に焼いたりすればO.Kです。
またレンジを使った場合、カビを取り除いたあと包丁で小さく小分けすると簡単です。すぐに食べなければ小分けして冷凍保存するといいでしょう。
では最後に、鏡餅の美味し~い食べ方をご紹介しますね♡♡
関連記事 プラスチック製まな板のカビ退治!黒ずみの正体はカビだった!
鏡餅の美味し~い食べ方♡
一年間の無病息災などを祈りながらたべる鏡餅。せっかくなので美味し~く頂いちゃいましょう。
今日は、簡単で美味しい鏡餅の食べ方を3つご紹介します。
やっぱり「かき餅」
手や木づちなどで割ることを「欠き割る」と言い、この事から付いた名前が「かき餅」。
ひと口サイズのお餅を160℃くらいの油で揚げ、お塩やお醤油をまぶすだけの簡単おやつ。
揚げたては香ばしく、なん個でも食べられちゃいます(#^.^#)。
定番の「お汁粉」
何でもある便利な世の中。お汁粉だって、今では缶やインスタントが出回っています。
事前に小さく割った鏡餅を網で炙り、出来合いのお汁粉にいれるだけの簡単レシピ。御年始などの急なお客様にお出しすることも出来ます。
意外に美味しくて重宝しますよ(^O^)/。
おこわ風「炊き込みご飯」
鏡割りで出てしまう外側の硬くて粉々になったカケラを無駄なく使うレシピです。
材料は、
- 鏡餅のカケラ 切り餅2つ分
- お米 3合
- 油揚げ 2枚
- 冷凍枝豆 100g
- 麺つゆ 大さじ1杯
- 水 適量
- 塩 少々
研いだお米に麺つゆと塩少々を加え3合の目盛りまで水を入れ、熱湯で油抜きした油揚げ(短冊切り)とお餅のカケラをお米の上に乗せ炊飯器で普通に炊きます。
炊き上がったら、枝豆を加えさっくりと混ぜます。これだけで完成!(^^)!。
ポイントは、お餅を出来るだけ小さいサイズにしておくこと!中に入れる具はお好みに合わせてバリエーションが豊富に出来ます。
鏡餅を無駄なく食べることが出来る「モチモチの炊き込みご飯」になりますよ(´-`*)。
まとめ
いかがでしたか?
鏡開きのお餅の割り方は、木づちや金づちを使い少しずつヒビを入れていくように叩くこと。但し、これには力が必要です。
女性でも出来る現代風鏡餅の割り方は、お餅を半日くらい水につけてから電子レンジを使う方法。
耐熱容器に入れてラップし、お餅を柔らかくしてから手でお餅をちぎると上手く割ることが出来ます。
鏡餅の食べ方は、「かき餅」・「お汁粉」・「炊き込みご飯」などが簡単で美味しいです。
鏡餅に生えたカビの対処は、包丁で削り落とすか、レンジを使いお餅を柔らかくしてから取り除く方法となります。
以上、「鏡開きのお餅の割り方と食べ方は?カビが生えた場合の対処法もズバリ伝授!」でした。
コメント