千両・万両・南天の違いの決め手は?簡単に見分けるポイントとは?!

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冬の寒い中、家の玄関先などに赤い実をつけた植物が植わっているのをよく見かけます。

とても可愛らしく、楚々とした感じが見ているだけで心を和ませてくれます。

でも、これって千両?万両?それとも南天?

ど~しても分かりません(>_<)。違いはいったいなんでしょう?

今日は、千両・万両・南天について調べてみることに!

簡単に見分けるポイントも分かりましたよ(^O^)/。

千両とは

千両とは、センリョウ科の常緑小低木。冬に赤い果実を付けます。

高さが50~100㎝で葉は対生となっており、花は黄緑色で7月~8月頃に咲きます。茎の先に穂状花序をつくり、花には花被がありません。

果実は液果で10月頃から赤く熟して、翌年2月頃まで見ることができます。

日本では南関東・東海地方から九州・沖縄までの比較的暖かい地域に自生しています。

万両とは

万両とは、サクラソウ科の常緑小低木。高さは約1mほどです。

林内に生育し、葉は緑が波打ち互生しています。また葉は光に透かすと黒い点が見えるのが特徴。

花は白色で7月頃に咲きだし、果実は液果で10月頃に赤く熟します。そして翌年2月頃なで見ることができます。

日本では、関東地方以西から四国・九州・沖縄に自生しています。

古典園芸植物のひとつで、江戸時代に様々な葉変わり品種が選び出され、さかんに栽培されました。

南天とは

南天とは、メギ科の常緑低木。高さは2m位から高いもので4~5mまであります。

幹の先端にだけ葉が集まって付くのが特徴。葉は互生し、革質で深い緑色で少しツヤがあります。

初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬にかけて赤色の果実を付けます。

日本では西日本・四国・九州に自生し、古くに渡来した栽培種が野生化したものです。

また縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に植えると良いとされています。

千両・万両・南天の違い

実の付き方

千両の実は上向きで固まって付きます。これに対して万両の実は、葉の下に垂れ下がって付いています。

南天の実はブドウの房のように付いているので、千両や万両と区別が付きやすいです。

また千両の実の付き方は、南天や万両のように規則的なものではありません。

千両・万両・南天の違いを見分けるには、実の付き方を見るのが一番簡単です(*^^)v。

葉の形と色

千両の葉は大きく緑の色合いも濃く普通。これに対して万両の葉は、深緑色でフチがウエーブ状となっている小さく厚めの葉です。

南天の葉も小さいのですが、こちらは流線型で薄いもの。

こちらの見分け方は少々複雑(?)ですが、とりあえず普通の緑色の葉は千両だと覚えておいて下さい(>_<)!

木の高さ

千両と万両の木の高さは比較的同じですが、どちらかと言えば千両の方が小ぶり。

強いて言えば、千両は一本で背が高くなります。これに対し南天の木の高さは2mからもっと高め。

これでひとまず、千両・万両<万両の区別は付くはずです(^^ゞ。

おまけ♡観賞意外の使い道

お正月の縁起物の木で使われている千両や万両。南天もまた縁起の良い木とされ、鬼門または裏鬼門に厄除けとして植えられています。

そのほか、南天には別の使い道があるのです!

南天の葉は、南天葉(なんてんよう)という生薬で、健胃・解熱・鎮咳などの作用があるとされています。

また葉に含まれるシアン化水素により食品の防腐に役立ち、彩りも兼ねてお弁当などにも入れられています。

でもこれは薬用でなく、食あたりの「難を転ずる」というおまじないの語呂あわせの説が有力ですが..(^_^;)。

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まとめ

いかがでしたか?

千両・万両・南天の違いは、実の付き方葉の形と色木の高さで見分けるのがポイントとなります。

中でも最も違うのが実の付き方です。

千両の実は上向きで固まって付き、万両の実は葉の下に垂れ下がって付きます。また、南天の実はブドウの房のように付いているので簡単に見分けることができます。

そのほか葉の形と色や木の高さでの違いもあり、千両・万両・南天の違い見分けるのに役立ちます。

以上、「千両・万両・南天の違いの決め手は?簡単に見分けるポイントとは?!」でした。

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