冬至といえば「ゆず湯」を連想する人が多いと思います。
実は私もそのひとり。昔から冬至の日にゆず湯に入ると風邪を引かない、と母から言われて毎年実行しています。
我が家のゆず湯は、ポンポンとゆずをお湯に浮かべて香りを楽しむやり方です♪
でも、どうして冬至の日にゆず湯に入るのでしょう?その意味はいったいなんでしょう?効果や効能があってのことなんでしょうが..。
と疑問に思い調べてみることに!
冬至とは?
冬至とは、一年でお昼の時間が一番短い日のこと。夏至の日と比べると、お昼の長さが5時間弱も違うんですよ(+_+)。
「冬に至る」と書くだけあって、本格的な冬の寒さの到来がこの頃からやって来ます。
「二十四節気(にじゅうしせっき)の1つで、太陽が冬至点を通過する時刻をいい、これを含む日が冬至の日です。
二十四節気とは、太陽暦が使われていた時代に季節を表すための工夫として考え出されたもの。一年を二十四に等分して、その区切りと区切られた期間とに付けられた名前です。
毎年12月22日前後が冬至の日にあたり、この日から日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点として考えていました。
また二十四節気では、重要とされているのが夏至・冬至の二至となり、春分・秋分や立春・立夏・立秋・立冬など、現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。
私たちがカレンダーを見て無意識に使っている季節の言葉、この二十四節気からだったんですね(+o+)!
では、一年でお昼の時間が一番短い冬至の日、どうして“ゆず湯に入るといい”とされているのでしょうか?
そのあたりを調べてみましょう(^O^)/。
冬至の日の風習
冬至の日の風習は、昔から現代まで伝わってきています。まず、すぐ思い浮かべるのがゆず湯。
この他には、
- 冬至かぼちゃを食べる
- 冬至粥を食べる
- こんにゃくを食べる
- にんじん・れんこんなど「ん」が付くものを食べる
といった風習が残されています。
でも、かぼちゃは夏野菜。ゆずは収穫末期と、なぜか時期外れな物が..。どうしてでしょうか?
今回はゆず湯のお話しなので、かぼちゃの事はまたの機会に(^^ゞ。
冬至のゆず湯の意味とは?
冬至の日にゆず湯に入る風習は江戸時代の頃からと言われています。
当時は毎日のようにお風呂に入る習慣がなかった時代。ゆず湯は冬至の日に行う禊(みそぎ)だったのです。
ゆずはその香りを生かし、運を呼び込む前の邪気を払う道具として使われ、体を清めていたのです。
そして「冬至(とうじ)」と「湯治(とうじ)」との語呂合わせ、さらに「ゆず」自体も「融通(ゆうずう)」の語呂で“身体息災であれば融通(ゆうずう)が利く”、とこじつけたのでした。
昔の人は、粋なシャレを言ったものですね(^^♪。
そんな「ゆず」、いったいどんな効き目があるのでしょう?まずは成分をチェックします。
ゆずの成分
では、まずはじめに「ゆず」の成分から勉強しましょう。
ゆずに含まれている主な成分と効用
- ビタミンC 皮の方が栄養価が高く果汁の4倍近く含まれている。風邪の予防や疲労回復、肌荒れなどに効果がある。
- ペクチン 水溶性の食物繊維。整腸作用があり、下痢や便秘の予防効果がある。血液中のコレステロールを減らし動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病の予防効果もある。
- 有機酸 クエン酸やリンゴ酸などに疲労回復の効果がある。また、クレン酸にはカルシウムの吸収を助ける働きもある。
- 種の中 リモノイドは、抗がん作用・悪玉コレステロール抑制作用がある。また、 腰痛、ひざ痛、神経痛などの、炎症性の痛みにも効果がある。
- 皮のヌルヌル ペクチン質が、血糖上昇の予防、コレステロール値のコントロールをする。またビタミンCとの相乗効果で血行もよくし、毛細血管の働きが活発になり小ジワを防ぎ、シミ・ソバカスを薄くする働きもする。
このように、ゆずには私たちの体にいいものがたくさん詰まっています。
小さくて可愛いゆずにこんな効果があったなんて、ゆずは働き者ですね(´-`*)。
最後の皮のヌルヌルに含まれている成分のペクチン質が気になります。ゆず湯の効能に関係しているように思われます!
続いては、ゆず湯の効能についてお話しましょう。
ゆず湯の効能
「ゆず湯に入れば風邪を引かない」とよく言われています。昔の人のいう事に間違いなしなのですが..。
果たしてゆず湯にはどんな効能があるのでしょう?
ゆず湯の効能
現代科学をもって調べてみると、
- 血行の流れを良くする血行促進効果
- 風邪の予防
- 冷え性や神経痛、腰痛などを和らげる効果
ゆず湯には、このような効能があります。
普通のお風呂とゆず湯に入った後のノルアドレナリンを比べると、4倍もゆず湯のほうが多いと検査結果に出ています。
ノルアドレナリンは、血管を収縮させる効果のある成分で、血管が拡張していることがこの結果からわかります。
また果皮に含まれるクエン酸やビタミンCにより、ひび・あかぎれを改善したり、皮の芳香油が湯冷めを防ぐ働きをしてくれます。
先ほど出てきたペクチン質も毛細血管の流れをスムーズにして小ジワを防ぎ、シミ・ソバカスを薄くする働きもします。
風邪だけじゃなく、美容にも効果があるわけです。ゆず様様って感じです!
ゆずの効能がわかったところで、その効果を十分発揮してもらいましょう(^O^)/。
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ゆず湯の効果的なやり方
ゆず湯は効能がいっぱいのいいお湯です。せっかくなので正しいやり方でゆず湯に入りましょう!
ゆず湯の効果的なやり方
- ゆずを丸ごとお湯に浮かべる→ゆずの皮に切り込みを入れたり削るなどする
- ゆずをカットしてお湯に浮かべる→ゆず5~6個を輪切り、もしくは半分に切る
ゆずは買うと意外に高いものです(>_<)。
ゆずを丸ごとお湯に浮かべる場合、たくさんのゆずが必要となります。ゆずをカットしてお湯に浮かべるやり方のほうが、ゆずは少しですみます。
しかし、このやり方では肌がピリピリする可能性が!
肌がデリケートな人は、輪切りなどにカットしたゆずの果実を熱湯で20 ~ 30分蒸らし、そのあと布袋に入れてお湯に浮かべるといいですよ(*^^)v。
まとめ
いかがでしたか?
冬至とは、一年でお昼の時間が一番短い日のこと。古くはこの日を年の始点として考えていました。
冬至の日にゆず湯に入る風習は江戸時代の頃からと言われ、ゆず湯は冬至の日に行う禊(みそぎ)だったのです。
また、「冬至(とうじ)」と「湯治(とうじ)」との語呂合わせ、さらに「ゆず」自体も「融通(ゆうずう)」の語呂で“身体息災であれば融通(ゆうずう)が利く”、と語呂合わせの縁起担ぎの意味もあります。
ゆず湯の効能は、血行の流れを良くする血行促進効果・風邪予防・冷え性や神経痛、腰痛などを和らげる効果とさまざま。
効果的なやり方は、ゆずを丸ごとお湯に浮かべる方法とカットしてお湯に浮かべる方法です。
冬至の日には、ゆず湯で爽やかな天然の香りを楽しみましょう♪♪
以上、「冬至のゆず湯の意味とは?風邪予防の効果的なやり方と効能について!」でした。
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